その年初めての雪に
願いを込めるジンクス
幼いころ雪が降る度に
空を見上げ願っていた
願いが叶うことはないと知り
雪に願わなくなった頃
あの時の僕のように
雪に願う君と出会った
降り注ぐ初雪
誰にも染まらない
その白いキャンバス
君は何を願い
何を描くのかな
絶え間なく降る雪に
未だ願う君の姿は
今の僕から消えた心を
思い出させてくれた
降り続く粉雪
誰もが期待した
全てを隠す純白
叶うなら君の思いを
僕は見届けたい
無慈悲な白い世界で
僕はあの時のように
降り続く雪に祈ろう
降り終わる淡雪
願いをのせて描く
冷たい冬の世界で
僕は祈り描こう
君にまた会えるように